冬は運動を兼ねて、鎮守の森の巨樹と会いに行こう!
2016年1月28日(木)
フィールドでの遊びが減る冬は運動不足になりがちです。そこで今回は、ウオーキングを兼ねながら楽しめる「巨樹ウオッチング」をご紹介しましょう、
巨樹とは環境省の定義によると、地上から約1.3mの位置での幹周が3m以上の木を指します。一本の木が巨樹になるのは容易なことではありません。もともと寿命が長い樹種のうち、戦災や震災、火事、落雷、台風など、幾度もの危機を乗り越えてきた木だけが巨樹になれるのですから。それゆえに重ねてきた歳月が風貌に宿り、訪ねた人々に感動を与えるのでしょう。
巨樹が多く残るのが神社です。これは神様が宿る鎮守の森として守られてきたためと言われています。巨樹になりやすい樹種はさまざまですが、最も大きくなりやすい木がクスノキです。長寿で太くなりやすいため日本の巨樹ランキングでは10位までの大半を占めるほどです。枝葉から防虫効果のある樟脳を採取した木としても知られています。
御神木とされる木が多いスギは太さこそクスノキにおよびませんが、高くなるのが特徴です。たとえば愛知県の鳳来寺山の「傘杉」です。樹高は約60mにおよび、すべての樹種でも日本一の高さと考えられています。
このほかにも幹から気根が垂れ下がる姿から、「乳イチョウ」や「子育てイチョウ」と呼ばれる巨樹が多いイチョウ、ほうきを逆さまにしたような樹形が美しいケヤキ、推定樹齢2,000年の木もあるエドヒガン(野生の桜)など、巨樹になる木はたくさん。
身近な巨樹を知りたい方は、ぜひ環境省が公開している「巨樹・巨木林データベース」のサイト(http://ikilog.biodic.go.jp/kyoju)をご覧ください。