森林環境教育LEAFを社有林で実施しました
社有林「中パの森」の活用として、富山では8月25日(土)、鹿児島では11月3日(土)に森林環境教育を実施しました。
今回実践したのは、子供たちのための森林環境教育プログラムLEAF(Leaning about Forests http://www.leaf-international.org/)です。持続可能な発展を目指す世界最大規模の国際的な環境NGOのFEE(Foundation for Environmental Education/国際環境教育基金)が運営する5つのプログラムのひとつです。1981年にヨーロッパで設立、現在、アジア、アフリカ、アメリカを含む世界64カ国以上に加盟組織があり、本部はデンマークにあります。
LEAFプログラムの原型は、1983年に北欧で始まった森林環境教育プログラムです。北欧諸国の森林環境教育と連携し、1999年にFEEのプログラムとしてスタート。原型が、北欧で衰退していた林業を活性化させるためのプログラムであったことから、①単なる環境保護と異なり、森林が経済と結びついている(つまり製紙産業の価値が伝わる)ことも取り込まれています。また②世界21カ国で活動している国際的プログラムです。そして何よりも③教えるのではなく気づきを共有する(子供たちが自ら考えて行動する力を備える)ことも特徴のひとつです。
現在、多くの企業が「企業の森」を用いて環境教育を開催していますが、中越パルプは森林と深く関わる企業です。だからこそ、他社とは異なる上記3点の特徴を持つユニークかつ優れたプログラムを採用しました。
今回は小学生を対象にしましたが、好きな木を決めて名前をつける、袋に隠した葉っぱを触ってその木を探すなどの簡単なゲームから、小学生の算数を応用して樹高を測る、林層の違いを見つけるなどの高度なことまで、インストラクターと一緒に家族で楽しみました。また針葉樹の紙(クラフト紙)と広葉樹の紙(印刷用紙)で、木材の特性を活かした紙の話を伝えながら、手作りノートのワークショップも実施しました。